私たちを取りまく地球環境について

私たちを取りまく地球環境について
HOME生活に密着した環境問題の実態 > 二酸化炭素と地球温暖化の関係

二酸化炭素と地球温暖化の関係

地球温暖化に関わっている温室効果ガスには二酸化炭素の他メタンや一酸化二窒素、HFCなどのフロンといったものがあります。これらの内、二酸化炭素は大気中の濃度や排出量が多いため地球温暖化の原因としてよく名前が挙げられます。温室効果ガスはかつて適切な量で安定していたものの、産業革命によって化石燃料が大量に消費され、結果現在での二酸化炭素濃度は385ppmまで増加してしまっています。180ppm~300ppmの範囲に収まっていた65万年前~18世紀中ごろに比べると大量に増えているのがお分かり頂けると思います。このまま化石燃料を大量消費していくと2100年には世界平均気温が最大で6.4℃も上昇する可能性があると予測されているので、そうなる前に対策が必要となります。そこで興味深い報告書が2006年に発表された「スターンレビュー」。地球温暖化をもたらす気候変動に対し、早急に、しかも断固とした対策をとると、対策を実施しなかった場合と比べ大幅に経済的損失を軽減できるという内容です。地球レベルで環境問題を解決し、更に経済的損失を減らせるとなると実施しない理由は無いでしょう。世界の動きに大きな影響を与えつつある報告書となっています。

温室効果ガスが全くなかったら?

二酸化炭素をはじめ温室効果ガスは、太陽から与えられたエネルギーで地球表面から放射される赤外線を吸収し、大気が暖まればその温度に応じた光を放射し宇宙空間の方向と地球表面の方向に熱線を放射。地球表面は再び暖められて…という過程を繰り返し地球表面と大気を暖めあうメカニズムを担っています。大気中に温室効果ガスが無ければ地球表面温度は-20℃前後になると言われています。実際の現在の地球は+15℃前後に保たれているので温室効果ガスがいかに強力な熱保存力を持っているかということがわかります。それだけに温室効果ガスが多量にあると地球温暖化が進行しやすいということも言えます。

ページTOPへ