私たちを取りまく地球環境について

私たちを取りまく地球環境について

私たちの星・地球環境について考える

日本では、数多くの公害問題が発生してきました。足尾銅山鉱毒事件が最も古いものとして記憶されていますが、水俣病、イタイイタイ病、川崎病など、たくさんの公害被害があります。その中には、2012年現在も完全決着に至っていないものも多くあります。高度経済成長期に、公害問題が大きくクローズアップされたこともあり、「大気汚染防止法」や「水質汚濁防止法」「土壌汚染対策法」など数多くの公害対策に関する法律が制定されました。

例えば、日本の自動車に対する排出ガス規制は、制定当時世界でもトップクラスの厳しさで、外国製乗用車を簡単に輸入できない原因の一つになっていた時期もあるほどでした。これほど公害から被害を受け、法整備も進み、環境が大切にされているように見える日本なのですが、時代が変化すると共に、法律に引っかからない廃棄物処理(違法投棄)や、法律に引っかからない新物質の登場などがあり、大気汚染、水質汚染、土壌汚染が、完全になくなったわけではありません。福島第一原発の放射能漏れ、放射能汚染に見るまでもなく、空気をもっと綺麗にすること、水をもっと綺麗にすること、土をもっと綺麗にすること、に関する技術はもっともっと開発されなければいけません。(民間だけの努力ではなく、国家単位の取り組みが重要です。)新素材がゴミになると、直ちに処理できなくなり、有害物質に変わるというのでは、法律をいくら直しても、公害問題はなくなりません。

また、以前から有害性が指摘されている、鉛、クロム、カドミウム、水銀、亜鉛、ヒ素、マンガン、コバルトなど重金属を無毒化する技術も完成はしていません。新素材だけでなく、蓄積され続ける廃棄物の効果的な処理技術も忘れてはいけないものです。

最近は「エコブーム」で、資源の再利用が叫ばれています。紙資源やビン、カン、ペットボトルなどの再利用には、専用のプラントが稼働していたりもします。自家用車などは90%以上のパーツが再利用可能なのだそうです。資源の再利用を出来ることから始めるのは大切なことですが、人体に有毒といわれる重金属などの方が、無毒化の問題や再利用の問題が重要だと思うのは私だけでしょうか。未来の子孫にツケを廻さずに当事者の世代が、故郷日本の空気と水と土を綺麗にしていく、そのための技術を積極的に開発していく、とても大切なことだと思います。

ここでは、公害を含めた環境問題の情報を集めてあります。日本から地球を見て、地球から日本を見る。あなたもここから環境にアンテナを張って下さい。

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