私たちを取りまく地球環境について

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都市生活型公害の苦情発生状況

都市生活型公害には騒音や振動・悪臭といったものがあり、東京都や大阪府、愛知県、埼玉県、神奈川県といった大都市で特に多いです。この5都府県で騒音は全体の55.1%を、振動は63.2%を、悪臭は39.1%を占める苦情件数があがり、「都市生活型」の名の通りの結果となっています。騒音苦情の発生源は工場・事業場騒音が全体の3分の1を占め、次いで建設作業場。3位に飲食店や興行場、娯楽施設などの営業騒音が挙げられています。振動苦情では建設作業が全体の6割を占めていて、次いで工場などが苦情の元となっています。悪臭に関しては、かつては畜産農業や製造工場からというのが多い原因でしたが、近年は飲食店などのサービス業からの都市生活型の苦情が激増しています。また悪臭の苦情件数は日本全体で見るとほぼ横ばいであるのに、47都道府県中32都道府県では減少傾向にあるというのが特徴。増加している所との差が大きいということを示しているようです。都市生活型公害はそれぞれ

人が多く住み都市となることにより環境問題となることも少なくありません。自然の状態であれば再生能力(自浄能力)により多少の有害物質の排出や、土壌の汚染があっても自然の生態系の働きで修復し環境が悪化することはありません。しかし人口の都市集中により、生活や活動を支えるための大量の資源やエネルギー、食糧が供給され、そして大量の排出物・廃棄物の発生と、自然の再生能力を超える環境の変化が起きればもう自然の力では再生できなくなってしまいます。自然による再生能力を超えている都市の環境問題を解決するには、人間による知恵と工夫、技術が必要となります。それらを駆使して再生、または改善させるしか手はありません。そこで求められるのは行政と民間が一体となった取り組みで、都市計画や土地利用対策、

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