私たちを取りまく地球環境について

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仕返し~

今日のように地球規模で環境問題を考える以前の時代では、地域的な環境問題「公害問題」が人々を悩ませていました。産業革命以降、産業が発展して事業活動・人間活動が拡大したことに伴い人間の生命や健康、安全や地域自然環境に被害を及ぼす公害問題が発生してしまいました。公害が問題とされるようになったのは、日本では1890年の足尾銅山鉱毒事件が始まりとされ、その後重化学工業化が急速に進んだ昭和30~40年代の高度経済成長期には「四大公害病」に代表される産業公害が社会問題となりました。これらの公害の被害者が起こした訴訟は日本の環境政策の拡充に大きな影響を与え、1971年には環境庁を設置するに至りました。環境庁は公害対策から自然保護対策までを含めて環境行政を総合的に推進する役目を担当し、この活動は現在の環境省へ引き継がれています。優れた公害対策技術により今や日本は世界最高の公害対策先進国となっていて、公害の悲劇を繰り返さないよう厳重な注意を払っています。

公害問題から地球レベルへ

日本が公害問題の対策を強化していた一方で、世界各地では環境にダメージを与える事故や環境被害が発生していました。このままでは人類に危機が訪れる危険性が高いと、世界が地球環境問題に関心を持ち始め、地球環境保全のための国際的取り組みも本格的に始めるようになりました。この頃から世界レベルで「環境保全」という考えが定着してきました。地球を守るために

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